My Bloody Valentine風、シューゲイザーの作り方

各楽器の音作りについて書いていく
*冗談が多いので注意


ギター

シューゲイザーの肝であるギターサウンド。ケヴィン・シールズ並とまではいかなくても、エフェクターを数十個足元に並べられるほどの財力を持ち、かつエフェクターをイジるのが好きな機材オタクの方は読まなくてもいい。
急なバンドの方針転換でシューゲイザーをやることになったが、今までアンプ直しか経験がない、エフェクターを揃える予算もない、というパンクかハードロック出身の頭の悪そうな人にはおすすめのエフェクターがある。小さいのにマルチエフェクター、ZoomのMultiStompシリーズだ。銀色(MS-50G)と水色(MS-70CDR)のバージョンがあるが、歪み系エフェクトが搭載されている上に、アップデートで空間系も使えるようになった銀色の方をおすすめする。
エフェクトの設定だが、適当なディストーションかビックマフの後ろに繋いで、コーラス、リバースディレイ、リバーブの順でかけると"あの"サウンドが再現できる(リバースディレイは原音をカットするとそれらしくなる)。お好みでフェイザートレモロ、もう一つ二つディレイやリバーブを加えてもいい。
奏法上の特徴としては、トレモロバーでの和音ビブラートが挙げられる。ストロークをしながらバーをグワングワンすることで幻想的なサウンドが得られるのだ。チューニングはズレるが、轟音ライブでは演奏者含めて誰も気にしない。ギターはジャズマスターを使うべきだが、ストラトタイプでも代用はできるので頑張ってほしい。トレモロのないギターしか持っていない場合、シューゲイザーをやるには厳しいので、さっさと売って中古のジャズマスターを買うべきだ。ちなみにメタル系ギターの場合、トレモロは付いているがバンドで絶対に浮くのでやめたほうがいい。集団のサブカルクソ野郎の中に一匹のメタラーが迷い込んだ様子を想像してみろ。
言い忘れていたが、ギタープレイヤーは多ければ多いほうが音の厚みが出て良い。下手でもいいから、ボーカルにギターを持たせてみよう。

ボーカル

マイブラは、男女のボーカルの重なりが特に美しいバンドだ。したがって、大体のシューゲイザーバンドは、男女ツインボーカルである。君が歌えるとして、異性のボーカルを連れてくる必要があるということだ(人によっては、一番ハードルが高いかもしれない)。音程がある程度正確にとれることと、高音が歌えればOKだ。声量とか滑舌は気にしなくてよい。それが味として評価されるからだ。

ベース

居ても居なくてもよい

ドラム

ベースよりは存在感があるが、打ち込みでも可。したがって同上

キーボード

シューゲイザーなサウンドには欠かせないが、わざわざメンバーとして入れる必要があるかは微妙だ。理想はギタリストのどちらかが弾くことである。この楽器に頼りすぎると、アンビエントとかニューエイジとか言われて馬鹿にされるので注意。


以上だ。上記を実践すれば、誰でもMy Bloody Valentineである。同じシューゲイザーという枠の中でも、RideやSlowdiveなど、My Bloody Valentineと音の質感が異なるバンドは多いので、音作りを研究してみたい。